2014年7月20日日曜日

祖父が迎えた米寿について


7月半ばに母方の祖父が88歳となり、大安だった20日に米寿の祝いをしに行った。
祖母には今年の正月に母が倒れた時に会っていたが、祖父の方には恐らく3年位は会っていなかったと思う。
車で50分ほどの近いところに住んでいるにもかかわらず。

前回会った時は、かなり耳が遠くなり、補聴器を通しても会話が難しそうだった。
その間に一度脳梗塞も患い、話には聞いていたが更に弱っていた。
舌が上手く回らず、声には力がなく、ひょろひょろとした高い音を出すようになっていた。

挨拶をしても、すぐに誰かは分かってないみたいだったが、時間をかけて思い出してくれたようで、
姉の息子のことも「大きなったなぁ」と言ってくれた。

大きくなったと言えば、私の母方の方のいとこたち。
一番年が近い従兄弟で10歳年下だが、彼は会わないうちに183cmまで身長を伸ばし、ナイスガイになっていた。
顔がイケメンというわけではないが(すまん、タカ!)、昔から強く優しく、すごくしっかりしていた。
来年から大手企業で働くそうな。
そして、従姉妹の方も知らん間に成人してた上に、今日は中2の姪っ子と同じ服を着るという珍事を起こし、
とても21歳には見えない若さでビビったね。

いやぁ…そりゃ俺も歳取るわな。

今回のお祝い会は叔父(警察官だぜ!)が主催だったので、食事の前の挨拶は彼がおこなった。
いつも明るく楽しい叔父で、何でも素直に話をできる、かつ話をする人柄。
その挨拶の中で、「こうやってみんながお爺さんのために集まるのも、たぶん最後やと思うから」
といった瞬間、もっと長生きしてほしいという希望は無視して、
やはり終わりの時もそんなに遠くないんだろうな、ということがずっしりと胸のあたりに落ちてきた。

俺が乳児の頃は少しの間、祖父・祖母が育児をしてくれていたらしい。
いるのが当たり前に思っていた人がいなくなるって、とても寂しいことだね。
あ、まだいてるよ!
生きてる間にもっとちゃんと会いに行って、感謝の気持を表しておこうと思った次第。

友人の父親が他界した直後だったので、ものすごい気持ちをこめてお祝いできた、

という何でもない話でした。